来し方行く末そして今


ずっと昔、ある芸能人の話題を、ワタシがその芸能人が出ていた雑誌の発言を根拠にして語りだしたときに
「雑誌の発言なんてあてにならないよ」
と鼻で笑われたことを今でも時々思い出す。
きっと、それは、間違っていないんだろう。
多かれ少なかれ、掲載された発言は、編集者の視点から切り取られ、加工され、体裁を整えられた形になって、ワタシの目に触れる。
そういう意味で、発言者の意図なんて、どこまで言語化されているか、読者側には不明だ。
けれど、ワタシは、発言者の真意を汲み取りたいと思った場合、それに人の手が入ったものと知りつつも、その発言を根拠に発言者の真意を汲み取るしかないのだ。
編集者の善意を信じ、少しでも、発言者の核心を掬い取る為に、ワタシは今日も雑誌に載った言葉を追っていく。それがたとえ、藁のような強さしか持たないものだとしても、その消えそうな強さに縋るしかない立場だから。



というわけで、先日、FREECELLを買った。
つうか、この雑誌高けえええええええええええ!!!!
初めて買ったんだけど、値段にビクーリだた!!!!まああれだけ広告少なくて、カラーページばかりだと、妥当な値段かもしれないけど、それにしても高けええええええええええ!!!!お願いだからもう少し営業頑張って広告載せて値段下げてくれよー。こんな値段だとヲタしか買わないじゃーん。こういうインタビューこそ、ヲタ以外の人たちに読んで欲しいのにー。しかもカツン以外恐ろしく読むところがナカタ(not旅人)ぜええええええええ!!!!偽CUTもしくはデカクて薄いHの位置狙うなら、もう少し内容頑張れよ!!!!コンテンツと値段がアンバランスすぎるだろ!!!!つうか、読者層、ヲタ以外どこ狙ってるんだよ!アートとミーハーを融合させたいんだろうけど、全然してないよ!!!!
と、一通り言いたい事も言ったので、さっさと、感想書きます★でへ★





このインタビューは5人各々のインタビューで構成されている。なので、一人一人の内容について、ワタシが感じたことを書いていくことにする。
そして、ワタシは載っている順番とは逆の順番で感想を書きます。なぜなら、インタビュアーのバイアスというか先入観が少ない順から読み解いた方がいいのかな、と思ったので。
斉藤氏は、今のカツンがおかれている状況と彼らの発言をリンクさせて、編集者視線で主観的に解釈して、真意を読み取るというよりは、発言をドラマティックに導きたいのかな、と5人のインタビューを読みながら感じた。
斉藤氏はとても真摯に向かい合ってくれたんだろうなとは思う。が、如何せん、浅い。今の時代、それはそれは深遠な愛情を膨大なヲタ知識をもって文章を綴るヲタは山ほどいて、そして、それをほぼ絶え間なく日々読むことが簡単に出来る。言論のトップダウンが体勢を占めていた昔とは違う。
だから、一問一答形式で、推測するに、インタビューも本人達の発言をわりと崩さない形で載せてくれているのはありがたいんだけれど、質問者の質問内容が掲載される事で、質問者の発言者に対する知識の浅さ、視点の一元性が露呈されて、それがワタシをイラつかせる事が何度かあった。惜しいな、と思った。
そういう点で、普段は何気なく読んでいるドル誌のインタビュアーおよびカメラマンとの歴史というのは伊達じゃないんだな、と感じた。特にみょーじょー。あれだね。写真って愛だよね。アマン☆

  • 田口インタビュー

5人のインタビュー全体に、編集者斉藤まこと氏の色が濃く出ていて、それが良くも悪くもこのインタビューの印象を左右しているんだけど、田口のページはは最もその色が少なかった印象がある。それは、斉藤氏が田口への先入観が少なかったゆえなのか、田口が斉藤氏の(ある種の)誘導に乗らなかったせいなのか、それとも両方なのか、それは良く分からない。
しかし、田口の発言は、インタビュアーがカツンに期待する(ように見える)一種の悲劇性からは、もっとも遠いところに存在しているように見えて、個人的に彼の強さにとてもホッとさせられたインタビューだった。
『一人ずつがしっかりとした立ち位置を持ってやれば、どんなKAT-TUNであろうとその個人が集まってKAT-TUNって言う構成は変わらないと思います』

という発言は、ワタシのカツン感とほぼ同じで、そういう意識を持って活動している、と発言してくれたことは、軸が揺らぎそうな現在の状況の中ですごく心強く感じた。

  • 上田インタビュー

斉藤氏の導きが一番成功していたな、と思ったインタビュー。それは上田さんが斉藤氏の意図を汲みながらも、斉藤氏の立ち位置に合わせるのではなく、あくまで自分のスタンスを貫いてインタビューに応じていた結果なのでは。
上田さんは、基本「情緒」ではなく、「行動」で物事を話す。すると、インタビュアーもその「行動」を掘り下げようとする。上田さんのは5人のインタビューの中で一番テンポ良く読めたし、斉藤氏も話しやすかったのではないか、と感じる。なぜなら上田さんの行動には、確固とした意図があるから。インタビュアーの仕事はその意図を聞き出していくだけで良かった、みたいな。
今回のツアーでの振る舞いの理由と今までとの差異、コンソロ演出の意図と方法。ワタシがツアー中に感じて上田さんに聞いてみたかった事がかなり書いてあって、インタビューによるカタルシスを最も得たと思う。そして、
『(前略)単体でバラエティにぜひ出てほしいですね(後略)』
という意見も全面的に同意だ。その根拠である
『男にも“なんかあいつおもしれーな”みたいに今の上田さんのキャラクターが伝わるとすごくKAT-TUNに還元されるものが大きいんじゃないかと思います』
という部分にも!
ワタシ、個人的には昔BSでやってた「真夜中の王国」みたいなトーク番組に出てほしいんだけどなー。って、話が逸れた。

『まずメンバー一人ひとりが大きくなって、自分のためになることが全部KAT-TUNのためにもなればいいなとすごく思います。こんなこと前は全く思ってなかったんですけど』

最後の文が非常に上田さんらしい、というか、直球を投げる事への照れというかはにかみというか慎みというか、そのあたりが上田さん独自の可愛らしさ(斉藤氏いわく『愛せる隙』)だな、と微笑ましかったんだけど。
斉藤氏との相性が非常に良い印象を持ったので、もし今度ソロコンやる時には、またこの雑誌に載ってソロコンについて語ってほしい、と思いました。

  • 中丸インタビュー

掲載写真に対して、今回たいした感想を抱かなかった中で、抜群にイケてたと思った中丸さんの写真。N担だったらこの写真見るためだけに買う価値はあると思う。今回写真家が大橋仁さんという方なのだけど「ここで“仁”来たか!さすがに中丸さんとの相性良いな!」と思ったのは内緒(笑)。
が、インタビューに関して、斉藤氏が思う中丸観とワタシが思う中丸観はかなりズレがあるなと思ったので、読んでいて奥歯に物が挟まったような気分になったのは事実。で、対斉藤氏に限らず中丸さんの仕事のスタンスなんだろうけど、インタビュアーに対して否定もせず、かといって自分の我を出すわけでもなく、わりと何事も無く終らせる事が大事、みたいなそこに終始してしまった感があるのが非常に残念。以前少クラプレミアムで、光 一さんが中丸さんを評して「NOって言わないんですよ」と言っていた部分がモロに出てしまったなあ、と。
今のカツンを擬人化するといくつか、という質問に対して

『第二次反抗期かな?と思いますね。だからこれを越えれば、冷静に仕事ができると思います。』

と、評していたところは、今の中丸さんのカツン観がズバリ出ていて面白かったのだけど。
まあ、中丸さんは慎重派でありながら野心家なので、初対面のインタビュアーなんかに本音見せてたまるか、というS丸スピリットで答えていたのかもしれないな、なんて想像したりして(笑)。

  • こーきインタビュー

今回斉藤氏のある種の誘導に一番乗ってしまっているのがこーきだな、と感じた。乗ってしまっているというか乗りたかったのかな、というか。こーきに関してはこのインタビューだけでなく、ツアー中の挨拶聞いていても感じたんだけど、言いたい事が沢山あるんだろうな、とヒシヒシと感じて。カツンは6人ともいい意味でも悪い意味でも言語能力があまり高くない人たちだと思うのだけど、その分、嘘がつけなくて。特に、こーきは特に繊細だから、嘘をつけない自分と言えない事がある自分と言いたい事がある、自分の中のせめぎあいのようなものが、インタビューの端々から出ていて、本当につらい。
『もし30とか35でこれを経験したら立ち直れないと思うけど、今だから立て直せるし、今だから持ちこたえているというか。』
『大人にならなくても良いと思うけど、もう疲れてきちゃうよっていう。見ている人も疲れちゃうだろっていうのを感じて』
この発言を読みながら、今回5人で何事も無かったようにパフォーマンスしていかなくちゃいけないこの状況に、一番傷ついたのはこーきなんだろうな、と思った。いや、まだ今も傷ついていて、全然傷癒えていないのかもしれない。それが痛いほど伝わってくるのに、ヲタとしてどうしようもないもどかしさで胸を掻き毟られる。
仙台でのラストMCは感極まっていなかったですか?という質問に
『(前略)もう、誰も集まらないんじゃねーかなっていうぐらいの感覚からライヴが始まってたから、すげえ自信にもなったし。・・・・・・助けられたかなって感じ』
他の4人(とじんくん)に比べて、圧倒的にヲタに依存しているように見えるこの発言が切ない。そして
『(前略)それは俺が今のKAT-TUNのソロパートでやるならこれだなと思って選んでる(後略)』
って、そんなの考えなくていいよおおおおおおおおおおおお!!!!!!と全力でワタシは叫びたい。今一番好きなことを好きなようにやらせてあげたいのは断トツでこーきですよ。もう、色々背負いすぎてて見ていてしんどい。もう少し他メンに寄りかかってもいいのに、とすら感じる。
だから、この前のドラマでの『僕はゲイです』は、今のこーきに突発的な風穴を開けてくれたように見えて、キャスティングしてくれた人にワタシは心から感謝しているよ!!!

  • カメナっさんインタビュー

読んでいて、他メンと比べると、ソロで外部雑誌のインタビュー受けるの割と慣れてるなーと感じた。だから意外性はないけれど、その分安心感はあった。
けれど、斉藤氏のカメナっさん観がワタシのカメナっさん観とかなりズレがあって、前半は、ううん・・・とスッキリしなかったのだが、ただ、後半「Going」という番組に関してのインタビューは、斉藤氏が一個人として感じたカメナっさん観(毎週Goingを見ている視聴者としての感覚)に基づいてインタビューしていて、そして、それをカメナっさんも感じ取っているように見えたので、その部分は他の部分に比べ、ぐっと面白い。
『今のツアーを5人でやっている状況も含め、やっぱ今はどんなタマが来ても、当てる技術をつけていかなきゃいけないと思うし、とにかくバットを振っていかなきゃいけないなぁ、って感じます』
三重でのツアーでは、当てる技術、という部分が先行してしまっていて、それがワタシの中でもどかしかったんだ。だから、難しいのかもしれないけど少しでも好きな打ち方で来た球を打てる状況を作れるといいな、とは思うんだけど。そしたら、大阪の時みたいに、無理しなくてもガンガンヒットは出ると思うから。
ただ、ここにはヲタへの依存はあまり感じられないなあ。たぶん、カメナっさんは個人で冷たい波を今まで何度もかぶってきていて(視聴率のこととか)、そういう経験をしているから、他者への依存が気持ちの上で少ないのかな、と。性格もあるだろうけど。

『(前略)今回のツアーのKAT-TUNはフレッシュだねって。ただ誤解してほしくないのは、僕ら自身は“大きく変化したい”とかそういうんじゃないんですよ。『Going!』って楽曲をやるときも、路線変えたとか丸くなったと思われるのもすごくイヤで。あの楽曲をあのタイミングでやり切れることが大切だったんです。そこにメンバー10年の絆があるのかもしれない。(後略)』

ボロボロになるまで、ひきさかれていても、あのときのあの場所、消えないこの絆。
カメナっさんが、言いたいことは、たぶん、こういうこと、なのかな。

にしてもだ。カメナっさんにあのジーンズ着せたの誰よ?もう表紙のカメナっさんのO脚っぷりがワタシに涙と笑いをもたらしてくれてどうしようもないんだけど!!!!!!しかもカツンNo.1美脚の上田さんの横で、かずやったら・・・・!!!!そういうとこ好き(笑)。