言いたいことも言えないこんな世の中じゃ〜

ポイズンッ！
というわけで。これ今一番カバーしてほしいのは、あおいの旦那よねー。俳優が歌手をやるからには「玉　木　宏や藤　木　直　人なんて目じゃねぇぜ！」ってところを圧倒的なリアル感で見せつけて欲しいわあ！
とか、冗談を言っている場合じゃないんでしょうか？冗談も言えないこんな世の中じry)

話は変わりますが、春ドラマについて。
ドラマあまり見ないんですが、母親が見てたのにつられて見始めたら面白かった「下流の宴」。その中で一番心に残った役者は誰ですか？と聞かれれば、ダントツで
窪田　正孝くん
なのです。で、これ買った。

別冊ｓｐｏｏｎ．「クリエイターズ・バックグラウンド」 ６２４８３‐９０ (カドカワムック 387)

窪田くんのみならず、監督と共演者の美波ちゃんのインタビューも載ってると知ってから絶対読みたかったんだけど、なかなか売ってるとこなくて先週やっと出会えた！うれしい！
で、窪田くんのインタビュー。
もともと、ワタシは窪田くんの内面とかほとんど知らないの。この前のスタジオパークを見たくらい。スタパに出ていた彼は生放送のインタビューということで緊張していたのか分からないけれど、非常に訥々としゃべる人だな、という印象で。特別話がうまいわけでもなく、けれど、別に感じが悪いわけでもなく。自分が演じた役に奇をてらわず正面から向き合っているように見えた。そのくらいの印象で。
もし、全く彼を知らない人にどこが素晴らしかったのか、と聞かれれば、ちょっと答えるのに困ってしまう。なぜなら、彼は、いい意味でアクがない。演じることに対しての透明度が高いというか。
見た目ものすごい長身とか派手な顔でもないし、すごい演技派か、というとそんな風には見えない。でも、今回のドラマで一番印象に残ったのは彼だし、スタパへのファックスも、ものすごい数だったらしいから、たぶん結構な人気者。実は事務所も大手*1だしね(笑)けれど、イケメン俳優という記号からはうまいことすり抜けてる、ちょっと不思議な立ち位置にいる人、という感じでしょうか。

で、今回のインタビュー読んだら、ちょっと、驚いた。役への分析力に。
役に対する視線が非常にクールでフラットで、私情が全くと言っていいほど挟まってなくて*2、そのうえで、役をとても深く分析してる人、というか。いい意味で冷静。
ワタシは、彼が演じた役(＝翔ちゃん)に対して、最後まで「つかみどころのない役だなー」くらいの印象しかなくて。嫌いとかじゃないけど、よく分かんなかった。
けれど、彼は、「これこれだったから、こうなって、だからこうである」的な明解な分析をしていてさ。びっくりしたねー。あのつかみどころのない役を論理的に分析し説明できることに。演じている彼はあまりにも自然で、そんな分析力がある人のように全っっっ然見えないのに・・・！ワタシ、てっきり自然体の天才肌系なのかなーとか思っていたからさー。
でもって、一番びっくりしたのは、自分の役を他の役との関係性の中でどの位置づけで演じればいいのか、ということまで考えて演じていたこと。自分の演じる役について自分の分析だけじゃなく、自分が対峙する役者さんから見た自分の役、というところまで考えて演じていたことに、虚を突かれました。そんな視点で演じる方法もあったのか、と思った。だけど、だからこそあそこまで見ているこちら側に印象づけられる演技ができるんだな、と。
スタパで三池崇史監督から「役に入り込みすぎて心配」て感じのメッセージもらってたんだけど、彼は熱く入りこむ、というのではなく、たとえるなら自分の体そのものを役のパーツにモデルチェンジでもするように演じているんじゃないかしら。だって、本当に役によって印象が違うから・・・！

ワタシは雑誌が大好きで、インタビューを読むのもすごく好きなんですが、最近の若手俳優のインタビューの中では、役に対する理解度の深さと視点の鋭さではダントツに群を抜いてたし、ここまで言えてなおかつ演じられる人はそういないと思う。

正直言っちゃうと、カメなっさんはじめカツンメン(じんくん含む)のインタビューで、役に対してこの域まで考えてたインタビューを読んだことは今まで記憶にないし、演技も見たことがない。
だから、このインタビューを読み終わって「やられた・・・」という気持ちも実は、結構大きくて。
別に対抗意識があるわけじゃないんだけど、ただ、やっぱり、ね・・・。
プロジェクトの大きさじゃないところで、いいドラマでいい演技見たい、という気持ちはずっと持ってるからさあ・・・。

と、最後はカツン担らしい感想になってしまいましたが、とにかく、何が言いたいか、というと、窪田くんはとってもいい俳優さんだよ、ということが言いたかったんですよ(笑)

あ、窪田くんのルックスに特徴ないみたいな言い方しましたが、実は脱いだらすごい(左側)！翔ちゃんの時とイメージ全然違う！

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あのルックスからこの腹筋想像出来ないわーずるいわー(笑)
でも、ルックスの好みはダントツで夏希の旦那役だった眞島秀和(愛情ゆえに敬称略(笑))だったりするんだけど！細目・骨・長身の三位一体プラス若干暗い雰囲気とかワタシの大好物過ぎて・・・！！！(ﾌﾙﾌﾙｯ)

ちなみに、上記のインタビューだけじゃなくて、この雑誌の中には、ワタシがこの震災関連で目にしたものの中で、想像もつかぬほどの描写を多々見た中「１小市民の生活」という視点での記録として非常にリアリズムあふれて印象に残った*3ネット漫画(っていうのかな？)
「震災7日間」
の、その後を描いた漫画「震災一ヶ月」も掲載されていたので、この雑誌すごく読みでがありました！窪田くんに興味がない人も、この漫画だけでも是非読んでほしい。最悪立ち読みでも(笑)それくらい読む価値ある漫画だと思いますれす。
とはいえ、表紙になってるスーパーフライ全く興味ないけど！しかも結構高かったけど(貧乏性でごめん(笑))！

*1:スターダスト

*2:美波ちゃんのインタビューからは役に対する私情がうかがえるんだけど、でもそれが普通だよなーと思った

*3:いざという時のためにどうすればいいのか参考にもなる！