俺の夏の大冒険
昨日は大阪までカツンコンに行って来ました〜。
その顛末どえっす。
カツンの事は全く書いてないただの旅日記だよん。
いや、旅日記じゃなくて、正確に言えば、家に帰るまでがコンサートだ、を身をもって思い知った、大阪からの生還記、というところかしら(大げさ)。
地元から大阪までは2ヶ月前インテックスで行ったばかりだったので、朝出かけるときもどこか余裕だったのねー。日帰りだったし。そして、それがいけなかった・・・。
ワタクシ2ヶ月前も今回も、高速バスを利用しまして。大阪までは3時間弱だし、値段は安いし、利用しないてはないべーってな感じで。
で、まあ行きは渋滞に巻き込まれもしたんですけど、普通に着きましたわ。
そして、カツンコンも終了し、さあ帰ろかね、と、退場のアナウンスを暢気に待ってたりなんかして。ワタシ、今回スタンド席で、てっきり先に出られるものと思ってたんだけど、でも、今回アリーナから退場で。東京ドームってスタンドからでしょ。だから、あれっ？って感じですよ。多分、その辺から計算違いだったんだけど。
でも、まだ、この時点では全然危機感無しッングですわ。
そして、ようやくドームから出た途端すげぇ人の波。まあ、これも予想通りだから別にいいさ。
でも、この時点で、ワタシの帰りのバスまで、あと30分しかなかった。実質電車に乗る時間は15分も無いので、ちょっと焦りはしてたんだけど「ま、ラッシュだろうけど、電車乗っちゃえば何とかなるっぺ」と、楽観ムードでしたわ。
で、帰りの切符も買ってあったし、ドーム最寄駅で地下鉄にも乗ったし、ギリギリだけどなんとか間に合うだろ〜、と思っていたこの時点で、バスまであと20分くらい。
でね、この時、電車の中で同行したＭ嬢にワタシ、この先どんな目に遭うかも知らずに
「アタシはぁ〜、バスじゃなくてもぉ〜、近鉄でも新幹線でも帰ろうと思えば帰れるんですよねぇ〜(＾◇＾)ﾍﾗﾍﾗ」なんて、言ってたのがっっっ・・・！がああああああ・・・！
今思えば暢気すぎる自分チネって感じなんだけど。ああ、恐ろしい。軽口といえど、言葉には力があるって事を忘れちゃいけないはずだったのに・・・。
そして、、乗り換え駅に着いて、目当ての電車まで行こうとしたら・・・動かない。
人ごみで、全っっっっ然列が動かない。
え？なにこれ？ワタシ、色々ラッシュの電車に乗ったこともあるし、乗り換えもしたことあるけど、こんな“乗換駅の通路で立ち往生”って初めてなんですけど・・・。
ウソだろおい・・・。
そんな間にもドンドン時間は経ってゆく。ありえない。
この時点で、バスの発車時刻までまであと4分になってしまった。
この駅から大阪駅までの所要時間は5分弱。
・・・やばい。やばすぎる。
だけど、何があるか諦めてはいけない、ということで、梅田に着いた途端Ｍ嬢と別れ、ＪＲ大阪駅までダッシュ・・・出来ねええええええええええ。
いや、心はダッシュしたいんだけど、さっきまで、コンで脚を酷使してたから、全っっっっ然脚が言う事効いてくれない。
それでも、走ったよ！自分なりに頑張ったよ！クッソ暑い中、しかも、微妙に離れている梅田と大阪駅の間をヨタヨタしながらも最大限頑張って急いだよ！
・・・しかし、この時点で、もう発車時刻5分過ぎてたよね。
行ったらさ、当たり前だけど、バス、発車してた＼(^o^)／
・・・orz
とりあえず、、、と思ってバスの窓口まで行ったけど、「ごめんなさいねぇ〜払戻しは出来ないんですよ〜」ま、そうですよね。はい。すいません。
ワタシが人ごみを甘く見てたのが、そもそもの間違いなのでございます。
しかも、昨日はカツンコンだけじゃなく、えーねーしょんだのなんだのかんだのあったらしいですしね・・・。あはは〜ん。
が・・・！落ち込んでいるわけにはいかない！帰らなければ！
と、気合を入れなおし、近鉄に乗るために、梅田から難波へ。ヤッターギャクモドリダネー＼(^o^)／
この間も切符をウッカリ無くしそうになったりして、疲れと動揺で行動がフワフワしている自分。あああ。
んでもって、心も体もフワフワフラフラの中、とりあえず、難波に到着。
ああ、まず切符を買わなければ。いつも近鉄は金券ショップを利用してるので、定価で買う気なんかしないぜ！そもそもバス代まるまる損してるっつーのに(＃｀Д´)ﾉﾑｷｰｯ
ってことで、金券ショップを探すことに。でも、難波の街なんて全然不案内なので知ってる金券ショップなんて無い。しかし、絶対に都会のターミナル駅周辺に無いわけがない。ある。絶対にある！しかも複数個所あるに決まってる！！！
俺の人生経験データベースを脳内でフルスロットルでスパークさせて難波の地下街で嗅覚を働かせまくった。結果、「こっちかな？」と思ったところに歩いていく。と・・・
あ っ た ！
ここまで約1分。
この時の自分マジネ申、と思ったが、その前に自分の読みの甘さからバス代丸々損してる時点で神どころか間抜け以外の何者でもない。
で、めでたく切符を買えたのだけど、売ってくれたオジサンがワタシに切符を渡しながら
「席あるかな〜」
と、呟いた。
え？ウソだろ？ワタシ今まで近鉄で席無かった事なんてなかったけど？一人分くらいあるだろ〜、とオジサンの言葉におびえつつもまだこの時点でどこか暢気なワタシ。
で、近鉄難波駅に到着してみると・・・
窓口すっげぇ人なんですけど・・・。
恐る恐る駅員に聞いてみる。
「あの、名古屋までの特急席ってまだありますか？」
すると駅員さん即座に「売り切れました！」
ｶﾞ━━━━━━━(ﾟ□ﾟ*川━━━━━━━━ﾝ!
これ聞いた瞬間マジ↑みたいな顔になったね。えええ？！ワタシせっかく金券ショップで買ったのに、これ使えないの？！また損なの？最後の手段で新幹線乗らなきゃダメなの？！？！？！ってことが、0,1秒くらいの間に頭に駆け巡ったから。
が、駅員さんが続けて
「席はありませんが、立ってでよければ、特急に乗ってください」
と言うではありませんか！その瞬間今度は一転
ﾔｯﾀ━─ﾟ+｡:.ヽ(´∀`)ﾉﾟ+｡:.─━ｧｧｯ
ですよ！やったね自分！切符ムダにならない！そして帰れる！帰れるよお母さーん！！と叫びだしたい気分でしたわいい年こいて。いやマジで。
そこで、ようやくとりあえず精神的に一息ついたのでサンドイッチなどを買い、ホームに入り、特急まで時間があったのでベンチに座り食べ始めたんですけど・・・
ワタシの目の前に「松阪行」と表示された特急が止まって。で、最初は気にせず食べ続けてたんだけど(お腹すいてたのよ！)、普段の松阪行き特急では考えられないほどの人の波。
んっ？これは何かある？もしや・・・？
と思い、乗る人が持っている切符の行き先を見ると「名古屋行き」って書いてある！ってことは・・・。と、すかさずサンドイッチを食べるのを止め、その切符を持っている人に
「あの！名古屋行かれるんですか？！」
と、聞いた俺。するとその方が「名古屋行き特急は席がいっぱいだけど、こっちはまだ席があるって言われて。名古屋行きの特急に途中の駅で接続してるって・・・」
のわーにぃー？！席があるって？！マジですか？！近鉄特急は全席座席指定だけど、席が空いていれば切符があれば座っても良かったはず！そして松阪行きなら名古屋行き直通よりはまだ席がある可能性が高いはず！ってことで、少しでも座りたかったワタシはこれに乗ることに。
そして、乗った途端発車。これぞまさに見切り発車である。カツンヲタらしくいつもギリギリで生きている自分。ひぃ。
が、最初は席があるかと思われたものの、途中停車した駅でどんどん人が乗ってくる。
ダメだ・・・。やっぱり席はない・・・。
しかたがない、乗車口付近の隅の方で座ろう・・・。と、乗車口付近に行く俺。
この特急は二階建て特急だったので、階段があり、その階段をベンチ代わりに座ることに。
「ふぅ。階段か。仕方ない。まだ地べたよりかはナンボかましだろ・・・」
と、開き直って座る。そして、食べかけのサンドイッチを食べ始める。もう恥も外聞もこの時点で相当無くなってるね！あは！
で、階段にはワタシ以外にも何人も座っていたんだけど、その中で一人立っているお嬢さんがいて。ワタシはカーゴパンツをはいていたから座る事に躊躇がなかったんだけど、その立っているお嬢さんはミニスカートをはいていたためか、じかに階段に座る事をためらっている様子で。だけど、しばらくして立っているのがしんどくなったのか座ったのはいいけど、地べたに座らず、しゃがみ込んじゃった。お嬢さん、どこまで行くのかしらないが、その姿勢ではどう考えても長時間耐えることは無理でしょう、と思ったワタシは、持っていた予備の袋(コンの時は何かと袋がいることを経験してるので予備の袋も持っている(笑))をお嬢さんに差し出し「これ、敷物代わりにして階段座ったら？」と話しかけてみた。
お嬢さん、最初は警戒してたのか遠慮してたのか「いいです！大丈夫です！」と言ってたんだけど「その姿勢しんどくない？」とワタシが聞いたら「しんどいですねー」って。「だったらさーこれ使って座ればー？」と勧めてみたら、ようやく階段に座った。
最初は遠慮してたお嬢さんも、そこから一気に口が軽くなり、結局ワタシが乗り換える駅までずーっと喋ってた、っていうね。
ワタシは最初、若いお嬢さんｘそこそこの荷物持っている＝コン帰り、と勝手に解釈をしてお嬢さんに「コンサートの帰り？」と尋ねたら「いや、友達と関西に遊びに行った帰りで」と返された＼(^o^)／ ごめん。お嬢さんリア充だった＼(^o^)／ ヲタ思考基準で物事を考えちゃいけないよね！普通は土日っつったら遊びに行くものよね！
そこでお嬢さんは、自分は松阪で降りる事、だけど、松阪に住んでるわけじゃなくてそこから車で80キロ(!)走って家に帰らなければならないこと、その帰り道が峠を何個も越えていかなかければいけないこと、自分が住んでいる場所がどれほどの田舎かということ、その田舎にうんざりしてて週末は都会に出ないと精神的にやっていられないこと、などをとりとめもなく話してくれた。
で、話している最中に「いつもこんなに混んでないのに、どうして今日は混んでるんですかね〜？」ともっともな疑問を。そこでワタシが
「多分大阪でカツンとえいねいしょんとかイベントがあったからじゃないかな〜」
と、若干申し訳ないような気分で推測を述べるワタクシ。ヲタがリア充の邪魔しちゃってごめん、みたいな(笑)。
すると、お嬢さん周囲にヲタがいた経験がないようで、素朴な疑問をワタシにぶつけてくるので、それに答えるワタクシ。最近ヲタのことは、ヲタ思考が通じる方としか喋っていなかったので、お嬢さんの疑問が新鮮！なんか久々に初心に帰った気分になったよ！
そんなこんなでお嬢さんとは乗換駅までの1時間以上ずっと会話が楽しかったー！乗換駅に着いた時は、お互いにバイバーイ！と交わしてお別れ。名前も知らないままだけど、それも旅の醍醐味ってことでまた良しじゃないか！
そして、乗換駅で特急に乗って車内を見ると、さっきより人が少ない？もしかして座れる？ってことで、しばらく様子を見ていたら、明らかに席が空いてる箇所がいくつも！ってことで、ようやく座る事が出来ました！おめでとう自分！
お嬢さんと喋っている最中には全然知らない駅名ばかりで、本当に帰れるかどうかの不安から、お嬢さんに「ねーねーここ何県ー？」「ここどこー？」ばかり尋ねてた自分だったけど(だってお嬢さん地理に詳しかったからすっかり甘えて聞いちゃってた(笑))、さすがに津とか白子とか分かる地名がどんどん出てきてようやく「ああ、ワタシ、地元に近づいているだわ！」と気持ちがゆるんできたよ。はああ。帰れる。ヨカタ。
そんなわけで、その後は普通に席に座ったまま、無事名古屋に着き、その後地元に着く事が出来ました・・・。
それにしても、自分の時間の読みの甘さからとんでもない死のロードを歩む事になってしまったわ。たかが大阪⇔名古屋間だ、というのに。「大阪なんて遠征のうちに入らないって感じだなあ〜」なんて朝余裕ぶっかましてた自分に、こんな経験をすることになろうとはね！はっ！
良い子のみんなー、旅の計画を立てるときは時間の余裕をもって立てようね！約束だよ！そうじゃないととんでもない目に遭うよ！
はあ・・・。今回ほど「家に帰るまでがコンサートだ」を身をもって感じたことはなかったわ。ふぅー。
