言葉をめぐるエトセトラ

カツンをめぐる世界の中で、ワタシが望んでいるものの一つに、作品に対する正当な批評があるのね。というのも、作品は正当な批評によって成長していく部分があると信じているので。もちろん、その作品を生み出した人たちも。
カツンの中の人たちのキャラも大好きだけど、それと同じくらい作品も大好きなワタクシ。だけど、カツンを取り巻く*1環境って、アゲアゲかアンタッチャブルかスキャンダルかってゆー感じで、正当に批評してくれる場所って少ないなあ、と思っていて。

ワタシが思う「正当」というのはどういうことかといえば、作品を生み出した本人達の資質を踏まえながら、愛はあるが、独りよがりにはならず、客観性を軸に、世間に対して対象を解説し評価していく、という。
そういう能力がワタシにあれば良かったんだけど、残念ながら、ワタシにはそれを表現するだけの語彙力文章力、そして何より言葉に対するアイデンティティが決定的に欠けている。言葉への広い知識深い見識に基づいていながらも自分の視点を打ち出すそんなアイデンティティが。
ヲタ知識のバックグラウンドは変えようがないにせよ、もう少しカツンの魅力を言葉にできないものかとブログやり始めてずっともがいているっつーと大げさですが、なんだかもどかしいのはもうここで書き始めて4年目(!)になるのに、全然消えない。
なぜ自分が感じたこの胸の高鳴りを伝えることが出来ないんだろう、脊髄反射と箇条書きしか出来ないんだろうとカツンに申し訳ない気持ちになる。
だから、そういったことを具現化されている方の文章を読むと、ものすごい(←こういう大ざっぱな表現がいかにも頭の悪さをさらけ出しているようで恥ずかしいが他に言葉が浮かばない)カタルシスが得られるし、おこがましいこと承知で言えば、正直悔しくなるんだけど、それ以上に、みんなに読んで欲しくなる。

というわけで、先日偶然見つけた森田真功さんというライターさんのブログ。この方のカツン評は、ライターさんだから文章がうまいのは当たり前でその根底に愛情があるのが文からひしひしと伝わってくるのがとても嬉しい。そしてその愛情におぼれずにパフォーマンス全体を客観的に伝えよう、というする気持ちが前提にあるので、カツンを知らない人たちをも読者として考慮に入れた「批評」として読むに耐えうる力を文章が持っているんだな、と感じまして。
ってわけで、この方の文章、もうご存知の方もいらっしゃると思うけど、もし知らない方は読んでみて欲しいなあ、と思ったので、書いてみました。お名前でぐぐってみると出てくるので、是非どーぞ!

どこまで引用していいのか分からないのでひとつだけ。個人的にもっとも“我が意を得たり”だったのは、『最近カツンの歌詞のテーマに「葛藤」が少ない』的なことを書かれていた部分でした。このあたりSPIN先生はエンターテイメント性を持ちつつ書いてくれるので、ぜひともSPIN先生にはまたカツンに歌詞を書いて欲しいな、と心からお願いいたしたいと思います!!!!!!

(追記)ワタシがカメなっさんファンになったばかりのころ、能地祐子さんが書かれた「青春アミーゴ」評がとても印象的だったんだよなあ。あれ、今もう一度読みたいんだけど、もう過去ログ残ってないみたいだし・・・。うー!もう一度読みたいー!

*1:つーかあの事務所全体