開店休業中にこんなことしてました

ワタクシ、先日、手術をいたしました。
といっても、日帰りで帰ってきたんですけど。
以下、グロい表現もあるかも、ですので、お食事中の方、その手の話題が苦手な方は避けてくださいねー。













2ヶ月ほど前にね、突然背中におできのようなものが出来たんですよ。触ると「痛っ!」みたいな。そのころは、触った雰囲気では1cmもなかったくらいじゃないかな?背中なので、自分で目で見たわけじゃないのでわからないんだけど。でも、まあ、「吹き出物のでっかいのかな?」てな感じで自分じゃ全然気にしてなかったの。今までもそういうの出来たことあったけど、別になんともなかったし。
で、ほっといたわけですよ。2ヶ月間ほど。
その間、だんだん触った時の痛みはなくなっていったんです。
だがしかし。
痛みのなくなっていく一方で、おできがだんだん大きくなってきやがって。
大きくなったと自覚した時点で触っても明らかに1cmのそれではなくなっていて。仰向けになると、そこだけ出っ張って、水平に仰向けになれないの。そのでっぱりが邪魔で傾いちゃって。2ヶ月くらい経った11月の初旬頃には、もう、おできとはいえないレベルになりやがってさあ。こぶですよ、こぶ。びっくりだよね。自分にこぶが出来るなんて想像もしてなかったぜ。こぶとりじいさんとか民話の世界だったからさあ。
けど、ここまでくると、「こりゃ、もう、ほっとくわけにはいかないなー、取らなきゃ・・・」と思って、病院にいくことを決意したんです。
んが、ここでひとつ問題が。
「病院行くはいいけれど、そういえば何科に行けばいいんだろう???」
皆さん、知ってらっしゃいますか?こぶが出来た時に何科に行くか。ワタシは知りませんでした。
というわけで、ネットで
「瘤」(←ひらがなだと色々ひっかかりそうだったから漢字で検索した)
と入力してググってみたわけですわ。
そしたらさー、びっくり。皮膚科なのね。こぶ関係って。全然知らなかったし予想してない科だったからびっくり。個人的予想としては外科かと思ってたんだよね。(外科でもオッケーの所もあるらしいけど)
で、調べてみると、どうも、1時間くらいで手術は終わるらしい事、日帰りで帰れるらしい事、とか分かってきて、とりあえず、そんな大事にならずに済みそうなので、一安心。
「1時間で終るんだし、日帰りだから、ま、行くべか・・・はあ・・・」
てな感じで、先週の金曜日に地元の市民病院へ。
皮膚科にいき、問診表に記入し、しばらく待ってたら名前呼ばれて。
入ってみたら、30前後くらいの(医者にしては)若めの兄ちゃん先生だったの。けど、そいつが超ーーーーーーーーーーコミュニケーション能力が低くてさあーーーーーーーーーーー(憤怒)!!!!!!!
ワタシが診察室入って行っても、こんにちは、も言わないし。で、問診にこぶのことは書いたので、ワタシが何の目的で来たのか分かってるんだろうけど、それにしても、ワタシが「背中のこぶを見てほしいんですけど」って言うまで、黙って何にも言わないんだよ!!!!
こっちは患者で、しかも身体がわけの分からないことになってるから緊張してるっていうのに!!!!医者だったら、導けよ!どうするとかこうするとか言えよ!と心の中で超舌打ちですよ!!!!
「うっわ・・・ハズレだ」とか思いつつも、どうしようもないので、洋服をまくって黙っている医者に向けて患部を見せるワタシ。
その医者は、相変らず黙ったまま、いきなりワタシのこぶをムニムニと触って、「うーん・・・」とか言ったっきり、まただんまりしちゃってさあ。で、あげくに
「どうする?」
って!
Haaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa?!?!?!?!
どうするってなんじゃそりゃああああああああああああああああああ?!?!?!?!
どうするか分かったら病院なんか来てねええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!
と、あまりに無責任な言い様に脳血管がぶちぎれあやうく脳溢血になってうっかり別の科にはこばれそうになりながらも、そこは分別ある大人のナタリアさん。真心ブラザーズばりにそんな気持ちをぐっと押えて、どかーんと、ではなく、おそるおそる
「あの、とってほしいんですけ、ど・・・」
と自分の意志を伝えましたよ。そしたら、こっちの目を見ずにぼそりと
「あ、そ」
だって!なにそれ!訳分からない!こっちはこぶなんかこさえちゃって情けなくて不安でびくびくしながら受診してるんだよ!それを
「あ、そ」
ですか!もうこの時点でこの医者にかなり愛想尽きてたんだけど。でも、とってもらわないとこっちはどうしようもないからさ。だから、

手術の日にち決めて、その日は帰ったんだけど。心の中じゃ「手術もこの医者なのかなあ・・・もう一人先生いるみたいだから、こいつじゃなきゃいいんだけど・・・」
とか悶々とした気持ちでいっぱいですよ。
で、そんな気持ちのまま、手術当日を迎え。
診察室に行ってみたら
・・・やっぱり兄ちゃん先生でした。
ま、そうだよね。診察と手術が違う先生ってことはないよね。そうだよね。はあ・・・。と心の中で超ため息つきまくったけど、もうここまで来たらどうしようもない。
手術とはいっても、1時間ほどで終る簡易なものなので、手術室には行かず、診察室のベッドでやることに。
こぶは背中に出来ているので、うつ伏せになって、洋服も患部だけを見えるようにまくって、特に脱いだりもせず。
で、ワタシはそこからうつぶせているので、声だけが聞こえてくる状態で1時間過ごしたんだけど。
まあ、これが、恐怖感煽る煽る!局部麻酔だから、全部聞こえるし。ワタシ、以前小学生の時にに手術したことあるんだけど、その時は本格的な手術だったから、麻酔→術後、みたいな感じで手術中の記憶が全くないから、恐怖感はほとんど感じずに終ったんだけど、今回は、マジでしんどかった・・・。
まず、手術する前にこっちがうつぶせてから、医者が指示する道具がなかったらしくて、看護婦さんが「ないわ、ないわ〜」とか言ってるのが聞こえて来ちゃってさあ。もう、この時点で
「おいおい・・・手術するの分かってるんだから道具ぐらい用意しておいてよ・・・」
と先行き不安になりまくり。たのんますよ本当に・・・。が、こっちはうつぶせでどうしようもないっていうね。情けなさと不安と無力感と恐怖で一杯ですわ。
そんなこんなで、てんやわんや的空気が診察室に充満してるまま、手術開始ですよ。医者が
「麻酔するけど、ちょっと痛いよ〜」
って注射したけど、その時は別に普通に注射打たれた痛さだったから「まあこんなもんか」って思ってた。んが、甘かったね〜。
「こんなもんか」と思った最後の「か」の時点くらいでもう一回注射されて。で、こっちは麻酔は1回だと勝手に思い込んでいたから
「え?2本目も?!」
とちょっとだけ戸惑って。そしたら、「2本目も?!」の「も?!」の時点くらいで、さらにもう1本打たれて。そんな時間的間隔で結局最終的に4,5本は打たれたと思う。図にすると「◎」←二重丸の中の○がこぶで、外の○の部分に等間隔に注射されたんじゃないかな。見てないから詳しくは分からないけど。
それにしても、ワタシも長く生きてきたけど、注射の波状攻撃は初体験でさあ。
これ、こたえるね・・・。すっごいきつかった。
注射って一本だけだと我慢できるけど、何度も何度も打たれると、痛みが治まらないうちに次の痛みが来るから、痛さが複利的に増してるような感覚なの。だから、最後の2本打たれるころには、打たれるたびに
「ぐえっ!」
と、叫びだしそうなほどの痛みで。だけど、実際は叫びたくなかったから、叫ぶ代わりに、うつぶせてるベッドに反射的に両手の指を。
ギギッ・・・
っとくい込ませまくりましたよ。本当に、痛かった。わりと注射の痛みに対して強いって自分では思ってたんだけど、そのワタシが心から「痛かった・・・」と言えるよ・・・。
で、注射が終ったころには、ワタシの顔から脂汗がにじみまくり、うつぶせてるのと相まって、顔がベタベタに。そのベタベタが気持ち悪かったので看護婦さんに「すみません、、、顔の下にタオルしいてもらえませんか」と頼み、タオルをしいてもらいました。
それだけ注射を打ったせいか、さすがにその後手術終わるまで痛くはなかったんだけど、痛くないのに感覚はあるという不思議な状態。
だから「あ、いま皮膚切った」とか分かるのね。痛くないのに。そして、こぶを切る音が
チョキ、
チョキ、
チョキ、
って、聞こえてきてさ。もう気持ち悪い気持ち悪い。でも、麻酔パワーのおかげで全然痛くないのよ。麻酔ってありがてぇ〜。華岡青洲先生超リスペクト〜。今江戸時代じゃなくて良かった〜(←Jin(@TビーS)の見すぎ)、などと、しばらくはそんな時間がすぎたんだけど、途中から、兄ちゃん先生が
「思ったよりでかいなあ〜」
「思ったよりでかいなあ〜」
と独り言連発しだして。
その発言を聞いてワタシが不安になりだしたところに、とどめの一発



「こぶが背骨にくっついてるなあ〜」


ギョギョーーーーーーーーー
(電グル卓球的発声方法で)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


なにそれ?!?!?!?!??!?!?!?!?!?!?
背骨にくっついてるってなにそれ?!?!?!?!?!?!?!?!
背骨にくっついてるってなああああああああああにいいいいいいいいいいいいいいいいそおおおおおおおおおおおおおおおおおおれええええええええええええ?!?!?!?!??!?!!?!??!??!??!?!

もう気分悪さが一気にここでMAXですよ。MAXって言っても元スーパーモンキーズじゃなくて、とかそんな戯言も今は言えるけどこの発言を聞いた瞬間はマジで血の気が引きましたよ。痛さはないけど、頭の中が大混乱で気持ち悪い気持ち悪い。でも、今はうつぶせマグロ状態のワタクシ。そんなスプラッタ発言に対しても心の中では叫びまくっていても
「え・・・」
っていうのが精一杯ですわ。
で、その証拠といわんばかりに、骨とこぶを切り離す
ゴリッ・・・ゴリッ・・・
という感覚が背中から伝わるのよ!痛くないのに。
伝わるたびに
「ひいぃいいいいいぃいいいぃぃ気ぃ持ち悪ぅいぃいいいい・・・」
って感じ。なんで痛みが無いのに感覚が伝わるのか分からないんだけど(これでも高校時代は生物選択でした☆)、ゴリゴリした感覚だけうつぶせてる背中から伝わってきてる間、
「どうなっちゃうんだろう・・・ワタシ・・・もう早くおわれ早く終われ早く終われ早く終われ早くおわ(ry」
とひたすら祈りまくり。こういう時の時間って長い長い!
で、兄ちゃん先生の
「取れましたよ」
って言葉が聞こえたときには、ちょっとだけほっとして。でも、そのこぶを見た看護婦が
「弾力があるわね〜」
って!おいおい!弾力ってなんだよ!つうか、そういう感想は心の中で言ってくれよ!こっちは声しか聞こえないんだから色々想像しちゃうじゃないかあ!!!!しかも若干嬉しそうな声で言うなああああああああああああ!!!!
でもって、縫う時にまた「4番、4番ないの?5番しかない?」と医者と看護婦のやりとりが聴こえてきて。
おいおい、また道具用意してないのかよ・・・、と、うんざりした気持ちでいたら、兄ちゃん先生
「ま、いっか」
って!!!
って、うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおい!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ま、いっか、ってなんだよ!その間に合わせ的な発言やめろよ!実際どっちでもいいのかもしれないけど、ま、いっか、とか言うなよおおおおおおおおお!こっちは一個しかない大事な身体なんだからよおおおおおおおおおお!!!!おまけに全部聞こえて、しかも見えないから、そういう発言一つで超不安になるんだよ!!!!たのむから道具は術前に用意しとけよおおおおおおおおおお!!!!
と心で絶叫ですよ。声は出さないけどさ。ううう。
終ってみれば、結局予定時間どおりに終ったから医者からすれば別に予定通りってところなんだろうけど、ワタシにとってはめちゃくちゃ長かったよ・・・。色んな意味で。
そして、終ったあと起き上がって、洋服を整えてるときに、医者が「これ、とったやつね」とこぶを見せてくれたよ。
こぶは、大きなウズラの卵くらいあったかな。白い皮膜に覆われていて、まるで中から何かが産まれてくるんじゃねえか、とか思えるルックス。
ああ、出産も経験してないのに、背中から変な卵産んじゃったよ・・・。
医者はワタシに見せたあと、こぶをホルマリンの瓶へ。ばいばい、もう二度と戻ってくるんじゃないぞ。
ワタシは、医者から次の日に傷を見せに来るように指示されて、待合でしばらく落ち着くまでボーッとしてることに。
歩くと痛いのかな、とか予想してたんだけど、痛い注射を我慢したおかげか、背中に鈍痛はあれど、全然歩けたからびっくりしたわ。もっと歩けなくなるもんかな、と思ってたから。
で、薬もらって、家に帰ってきたんだけど、その日はさすがに帰って寝てしまいました。
はあ、色んな意味で疲れたわあ。
今は座ってると平気だけど、階段とか歩くと鈍痛がある状態。
今週の金曜日に抜糸したら完了ですよ!
さっさと抜糸出来ますように!

以上、こぶとり体験記でした。
気分が悪くなるような表現が多々ある中、最後まで長文を読んでくれた奇特な貴方、お疲れ様!くれぐれも健康には気をつけて!