一般はヲタより奇なり

新しいカテゴリを作ったよ!ワタシしか楽しくない自己満足エントリだよと先に言っておくよ!な旅の記録ですー!



り・あ・じゅー!(ヘイ!)り・あ・じゅー!(ホー!)こ・と・し・は・り・あ・じゅー!(フッフー!)
と、一人3・3・7拍子が鳴り響いたので、というのは嘘で、母親が「信州に行きたい行きたい」とつぶやいたので「じゃ行っちゃう?」と優柔不断母娘には非常に珍しく迅速に決断し、先日信州に行ってきました。味噌カツ地方から一番近い信州へ、ということで松本市に行くことに。ヲタ事に関係ない旅は久しぶりと思いつつ実はひそかな野望を秘めていたのよ。ふふ。
当日は春の陽気ポッカポカ!うひょー!いい旅夢じゃない本当だぜ気分も盛り上がる。朝7:04の名鉄バスセンター発松本行に乗り込んでレッツラゴー!と意気揚々乗り込んだくせに早速爆睡する俺。途中のサービスエリアがしょぼかったことが若干残念だったもののバス自体はスイスイと進み、3時間後に無事松本バスセンターに到着。
「うわ〜なつかしいわ〜!」と感動している母。「あんたが6歳の時に来て以来よ〜!ねーねーあの『真澄』って看板覚えてる?」
覚 え て ま せ ん。
が、感慨にひたっているのかと思いきや「あーお腹すいた。なんか食べよ!」と着いた早々がっつく母親。バスから降りてまだぼけ〜っとしている娘を横目にガイドブック片手に店を探し出す母親。駅前通りを少し進み、国府通りにあった『Zucca』というイタリアンへ。一見スナックの看板が並ぶ雑居ビルで一瞬怯んだが、覗き込んでいたらお店の人が看板を出すところと遭遇。とても感じの良い店員さんに「ちょっと早いですけどどうぞ」と言って頂き、お言葉に甘えて開店時間より少し早く入らせてもらう。
お店に入ると店内は狭いけれど、ジャズの流れているとても感じの良いお店。松本市はガイドブックによると「バー」がとても多い街らしいんだけど、このお店もそんな雰囲気があって、昼もいいけど夜はもっと良いだろうなあ、と思いながら、アサリのボンゴレトマトソースパスタを注文。そして、食べてみる。うまい!ガイドブックありがとう!このお店当たりでした。パスタの茹で具合が絶妙の硬さで久しぶりに外でパスタ食べたんだけどプロってやっぱり違うなあ、と。がっついていた母親も大満足でお店を出る。
松本市は基本的に城下町で、しかも行政先頭で観光都市計画をきっちりしているのか、歩いて観光するにはものすごく優しい街。方向音痴親子でも今回は全然迷うことなく目的地へ行くことが出来ました。
ということで、本町通りを通って、次の目的である中町通りへ。
中町通りは、蔵がコンセプトらしく、新しい建物も蔵っぽく建ててあり、通り全体が時代劇風に非常に風情がある。でもって、美味しそうなお店が沢山!さっきパスタを食べて満腹だったので、さすがにそそられなかったけど、もしお腹がすいてたら誘惑が多くて危ないところだった(笑)。でも、お店の概観を見ているだけで、十二分に旅気分を味わえ、旅情に浸る俺たち親子。母が行きたかったお店にも行くことが出来たので、再び本町通りに戻り、今度はナワテ通りに。
ナワテ通りは川沿いにあって、川の水が綺麗で川沿いに桜も咲いていて、ぽかぽか陽気も相まって、「は〜春やねえ〜」と自然に心もご陽気に。が、目の前にいきなり奇妙なオブジェを発見!

ガマ侍、だって。なんじゃそら?!って感じなんだけど、よーく見ると、下に『東京芸術大学 美術学部作』と書いてある!え?!げーだいせい作なの?!この妙な物体が?!うへー凡人の俺には芸術は分かりまへん!ある意味芸術爆発してるけど!ちなみにこの写メを撮る時に母親が「えー?これが松本で撮る1枚目の写真なのー?」と超不満そうにボソッとつぶやいてた(笑)。ママンごめん。風情よりもついネタ優先しちゃうのよ。ユーの娘は(笑)。
ちなみにナワテ通りのイメージキャラクターが「かえる」だったようで、通りを通っている間中、あちこちでカエルの絵を見ました。どうも昔この通りが栄えていた時の象徴らしい?よく分からないけど(笑)。
ってことで、ナワテ通りを一通り通った後は、いよいよ松本と言ったらここでしょ!な松本城へ!

うひょー!来たぜ!国宝!
と言っても、実は、松本城自体はそんなに大きなお城ではない。目の前のお堀なんて「これじゃ堀じゃなくて池じゃん(by母)」てな感じだし。しかーし!それでこそ天然!それでこそ国宝!立てた当時のまま残っている城っつー感じで俺のテンションマーックス!に!桜もガッツリ咲いて、大沢親分じゃなくてもアッパレ!ですわー!ええのお!
で、まず城が見えるポジションでベンチに座ったんだけど、しばらくそこで話をした後、母親に「お城中入ろうよ」とワタシが誘ったところ
「疲れた。あんた一人で行って」
「え」
娘は城を目の前にして気持ちがエレクトしまくっているというのに、母親はここまで歩いた肉体の疲れには勝てなかったようで「あたし、ここ気持ちいいし、ぼーっとしたい」だ・と・よ!
ということで、そんな母親を置いて、ワタシは城へ。
「これで国宝は修学旅行で行った姫路城、何度か行ってる犬山城に続き3つ目。あと残すは彦根城だけだぜー!へっへー!」などと心の中でつぶやきながら、さっそく、靴を脱いで、いざ入城。犬山城もそうだったんだけど、建てた当時のままのお城って靴脱ぐんだよねー。それがまた良くてさー。なぜかというと、足の裏から感じられる木の感触がワタシもう大好きで!大好きで!歴史ある建物の年輪がっつり刻んでます的な木の床の感触が足の裏から伝わるたびに、ワタシは肉体的快感でもう嬉しくて絶頂になっちゃうの!歴史的建造物のワタシ的醍醐味がここにあるといっても過言ではないのら!一応これでも大人の分別があるので普通に観光してます風に歩いているけど、もし誰もいなくて許されるのなら裸足になって思いっきり木の感触を味わいたかったよ!もうベッタベタに木と足の皮膚密着させたかった!
が、そんなわけにも行かないので、順路に従って上へ。そうそう。建築当時のまんまのお城って階段がやたら高くてさ。一段一段上るのに苦労するんだけど、そこがまた異空間って感じで楽しいんだわ!まあ超絶運動神経の鈍いワタクシは今回もお約束のようにむこうずね打ったけどな!痛かったけどな!
これが二階からの風景。

この風景見ながら
「刑務所から鉄格子ごしに見る風景ってこんなんかしら?」などとろくでもない想像をしたのはワタシです。ロマンなさすぎだろ、自分!
でもって3階か4階に行くと、昔の銃が沢山!火縄銃からリボルバーの原形みたいなやつまで色々あったよ。銃を見るのは嫌いじゃないけど「これ夜見たらすげえ怖いだろうな」とか思ったわ。昔の銃、重厚感すごいしね。
そして、銃たちを後にし、順路に従って天守閣へ行こうとしたら、階段の前に人がずらーっ!え?どしたの?と思ったら、階段がめっちゃ狭いのと、ちょっと動きの鈍い客がいたら、その後ろがあっという間に渋滞するせいで、天守閣の階段の前だけ、待ち人だらけ、という状態に。
けど、ようやく順番も回ってきて、狭く一段がやたら高さのある階段を登ったら
来たぜ天守閣ーーーーー!
が。
狭い。
そして、ベランダがない。

いやさ。ほら。なんていうの?天守閣っつったら、やっぱ見晴らしがいい!って思うでしょ。天守閣から見る眺めは絶景!とか予想するでしょ。だけど、このお城はお城の中からしか眺めることが出来ないのよ。ベランダが無いのよ!戦後建てなおされた大阪城名古屋城はわざわざ眺めを楽しむためにベランダ作ってあるのは当たり前だとしても、建築当時の姿のまんまである犬山城でも、ベランダあるのよ!しかも犬山城は山城だから見晴らしめっっっっっっちゃいいのよ!それを想像してたもんだから拍子抜けしちゃってね。いや、松本城はなんら悪くないんだけど、お城の楽しみの一つである眺めのよさは今回いまいち味わえなくてちょっとショボーン・・・。まあいいんだけど。階段上り下りのたびに肉体的快感味わえたし!
そういえば観光客の中にやたら白人がいてびっくりしたよ!最近観光地の客といえばアジア系がやたら多いイメージがあったんだけど、松本城に限って言えばやたら白人がいてびっくり!松本市街には別にそんなにいなかったのになぜか城にだけわんさか!なぜ!?やっぱ国宝パワー?!
などと客観察も一通りしたところで、お城観光も終わり、ベンチでまったりしてる母親の元へ。
母「あーゆっくりしちゃった」
だろうね(笑)。
で、桜満開の城をあとにし、最後の目的地へ。それはここだ!

じゃーーーーーーーーーん!開智学校だよ!お分かりの方いらっしゃるかしら?!そう!有閑倶楽部剣菱邸のロケ地だよ!信州に行きたいという母親の望みに従ったようなふりをしながら(いや従ったけど)その事を聞いたとき瞬時に「松本っつったら、有閑倶楽部ロケしてなかったか?」と閃き、調べたらビンゴ!で、そ知らぬ振りして母親を道ずれに(笑)。が、ここでも母親は
「ワタシ、外で待ってるわ」
最初のがっつきぶりはどこへやら。もう観光への情熱をすっかり失ってしまった母。ということでまたワタシ一人で中へ。人いねー!ほぼ貸切!やったね!300円で建物貸切だぜ!ちょっと寒々しかったけどな(笑)。でもって、一通り観光した後、入り口で靴を履いてあとは帰るばかり、になったんだけど、ここまでせっかく来たのにヲタとしてこれで終わるわけにはいかない。せっかく貸切状態だし!ということで、さりげな〜く
「良い建物ですね〜。やっぱりテレビの取材とかロケとか来たりするんですかあ〜?」
と軽くジャブをかます俺。そうともしらず
「そうですね〜。サスペンス物とか多いですよ〜」
と優しく答えてくださる受付の方。が!心の中で
「サスペンスじゃねえんだよ!聞きたいのはそれじゃねえんだよ!でも、自分から切り出すべきかどうか・・・」
と悶々としていたところ、受付の方が
「最近じゃ『なんとか倶楽部』ってのが・・・」
心の中で「キターーーーーーーーーーーーー!」と絶叫する俺。受付の方はそんな俺に構わず
「ええと、何倶楽部だっけ?ええとええと・・・」
と思い出せずにいたので、さすがに思わず
有閑倶楽部じゃないですか?」
と助け舟を出したら
「そうそう!それそれ!」
と受付の方。そんなワタシたちの会話している所に、いつの間にか掃除のおばさんも加わって。そして、ワタシは満を持して核心部分へ。
「有名人とか来ました〜?」
とふると
「ああ、元気なお嬢様が・・・」
まあね。ここは剣菱邸だもんね。美波ちゃん来て当然よね。でも違うの!ワタシの聞きたいのは違う、と思っていたら受付の方が
「あ、あと主人公の・・・」
きいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいたああああああああああああああああああああああ!!!!!!そう!そこ!ワタシの聞きたかったのはそこよ!さあ早くお話を!と心の中でがっついていたところに受付の方がぽつりと言った。
「ほら、じゅにあの・・・」
え?
と、畳み掛けるように掃除のおばさんまで
「そうそう!じゅにあの・・・」
え?
じゅ・に・あ?

こちらが心中めっちゃ戸惑っていると受付の方が
「そうそう!あかにしくんだ!
じゅにあのあかにしくん!」





じゅにあ確定ですかああああああああああああああ?!?!?!

二人もいて、二人の共通認識がじゅにあですか?!?!?!?!?!
ワタクシ、あまりに不測の事態に思考が一瞬フリーズしてしまい、本当は
「かっこよかった?どんなロケしてた?どんな行動してた?どんなにおいした?」
とか聞きたいことは山ほどあったのに全部吹っ飛んでしまい、
「あーそうですかー」
という答えしか出来なくなる俺。そして、その後会話にカツンという名は最後まで出てこなかったよ・・・。そして、ワタシも「あかにしくんはじゅにあじゃなくてカツンですよ!」と訂正できませんでした。ごめんよ。じんくん。開智学校の職員の間では「じんくんはじゅにあ」でFAということになっちゃったよ。そして、結局そのまま出てきてしまいました。情け無い・・・。
その後、松本駅まで戻り、バスに乗り、無事に帰ってまいりました。
まあ、どんだけリア充に徹しようと思っても、最終的にヲタ事に絡めることに関しては抜かりの無い自分を思い知った旅でしたわ。そのわりに成果あまりなかったけど。旅としては普通に面白かったから全然良かったけどね!
そして、今回の旅の結論→開智学校職員内ではカツンよりジュニアの方が認識度が高い。
ということかな!