海賊たちの女王様1世

アルバム感想どえす。カツンアルバムの特徴って、多様性がある曲を提供してもらってることだよねー、とつくづく。カツンメンて幸せだと思うし、それを聴いているワタクシは、もおおおおおおおおおおおおおっと幸せ!

1 T∀BOO
イントロの弦楽器が物凄く視覚的イメージを広げる。ここを最初に聴いた瞬間ワタシの脳内帝国劇場の幕が開いたね。映画のスクリーンでもいいけど(笑)。とにかく、ビジュアルがブワアアアアアアアアアアアアッと広がって実態の無い音がみるみるうちに具現化して目の前に現れていくような錯覚が起きるの。もちろん、このアルバムの題名にPIRATESってついてるからかもしれないけど、この曲全体に貫かれてる脳内ビジュアルイメージは「海」ね。最初の弦楽器部分は、重厚で暗くて、でも希望の光が確実に今から待ち受けているであろう武者震いみたいなものが伝わってくるような気がするから、出発点から見える海は大西洋かしら。目の前に広がるのは、空が低くて覆っている雲の輪郭がぼんやりしていて、青が微妙に灰色がかっている色をしてクールな印象を与えるそんな海。そして20秒あたりから入る手拍子はまるで港で送り出す人々の拍手。歌部分に入ると、見えてきたのはインド洋かしら?ベースになってる打楽器が異国情緒表してる感じで。きっと、青よりも碧という感じの深い色をしている海、それとは対照的に目にしみるほどの白い雲と痛いほどの太陽の明るい光が目の前に繰り広げられているような。って、俺インド洋なんて見たこともねえけどな!まあ、いいさ。で、最後3:06秒あたりから、弦楽器使ってても明るい感じのサウンドになるから、きっと広くて開けた波の穏やかな太平洋沖に出てきたのか?と匂わせる感じ?
とかつらつら書きまくったけど、世界地理超苦手だから超アバウトな描写しか出来ないーーーーー!ああ、もっと地理勉強しておけばよかった。。。

3 AFFECTION〜もう戻れない〜
たぶん、一番今からリピートしそうな予感満載の曲。こういう曲はすっごい好き!というわけじゃないけど(もちろん嫌いじゃないんだが)、好きというよりは「馴染む」んだよな。聴いてて。脳内が曲で一杯にならなくて、ちょっと隙を与えてくれるような、少し軽くて少し暗めで少し緩い所が繰り返したくなる要素なのかも。前アルバムの「splash」もこの系統か?編曲が打ち込みベースでシンプルなアレンジで、あまりバックの楽器のメロディーが歌ってない。自分この系統好きみたいっす(笑)。で、この曲の女性コーラスが凄い好きですわ。カツン曲でここまでソロ女性コーラスを生かした曲ってなかったから凄い新鮮。単なるバックコーラスじゃなくてカツンと絡んでいる所が特に良い!このコーラスがどなたかクレジットが無いんだけど、声がちょっとDoubleさんに似てる?かな?

4 HELL,NO
うわー、予想どうりすぎるくらい予想のど真ん中の曲調でござりますなあ。最初のギターがTHE☆メタル!この歌詞って、「precious one」作ってる方々なんだよね。すごいなあ、全然イメージ違うわー。すげえなあ、作風の幅の広さがプロだわー。曲中の中丸さんのHBBテクがなにげに超絶(2:40〜41あたりの12連符すげえよ!!!)で確実に進歩してる証を毎回毎回残している中丸さんにマジ尊敬。でも、曲中に挟まれる「ガチャ」という音を聴く度「この音だと、ライフルの排莢している時の音みたいだけど、こーきのラップの中に『44 銃弾』って出てくるから、やっぱりS&W M29あたりのリボルバーを想定してるのかなあ?でもリボルバーだとあんな音しないはずだし・・・」と妙なところですっごいひっかかっちゃってゴメン。

5 DISTANCE
おお!田口メインヴォーカル!いいよいいよー!ワタクシ、常日頃からカツンのメロディー割り当てに不満を持っておりまして。だっていつもワンパターンじゃない?だからもっともっと色んなパターンで攻めてほしいなあって、ずうううううううううううううっと前から思ってて。だって、それが出来るグループだし、6人の特徴があるから、曲に合わせてどんどんメインボーカル変えていったって構わないじゃーん、と思ってるんだよね。上手いとか下手とかよりも、その声にあった曲って色々あるはずだからさ。で、この曲は伸ばす部分が多いメロディーだから、田口にはとってもあってると思うの。彼はもってる声自体は伸びるから、技巧的なのよりもメロディーラインを生かした曲が似合う気がする。だから、こういう古典的な曲はすっごい彼向きのような気がするわ。それにしても、この曲のサビ直前の編曲が演歌風ハードロックでええですなあ。嫌いじゃないぜ(笑)。マーティー・フリードマンあたりに弾いていただくとめちゃ上手そうだわあ。



今日はここまでー!