ふたりのカズヤ

今日、本屋でこの本とこの雑誌を読んだ。

失われた愛を求めて―吉井和哉自伝

失われた愛を求めて―吉井和哉自伝

日経 Health (ヘルス) 2008年 03月号 [雑誌]

日経 Health (ヘルス) 2008年 03月号 [雑誌]

吉井さんの自伝は、最後まで読みきったわけではないのだけど・・・知っていた事もあったし、まあ、そうは言ってもほとんどの事は知らなかったですが。
読んでいる間中、とっても、とっても不思議な気持ちになって。
どう捉えれば、いいんでしょうね?例えば、これが、例えば、同じロックスターでも、ジョン・レノンの自伝だったら、もっともっと客観的に見られるんでしょう。曲はリアルでも、人物としての彼は、外国人だし、リアルタイムじゃないし。
だけど、吉井さんの自伝*1は、部分部分が妙に生々しい。それは、特別にファンだったわけじゃないけれど、同じ時間を生きつつ、お茶の間から彼を見ていた、ワタシ個人だけの感覚で。上手く説明する事は出来ないけれど、、、書かれている事を読んでいくと、凄く意外なような、でも、JAPANに出ていた時、オールナイトニッポンやってた時、テレビであの曲やらあの曲を歌っていた時、同時にその裏*2こんな事をやってたり、感じていたりしたのか・・・と。本を読みながら、当時のワタシが片田舎から見ていた世間に見せていた顔の吉井さんと、今の吉井さんが語るその当時の吉井さんが両方見えて、それが重なるような、重ならないような。目の前に浮かぶ二つの像を、まるでオペラグラスのピントを合わせるみたいに、重ねようとはするんだけどね。そんな単純にはいかんみたいでさ。過去の事実という奴は、単純に事実だけじゃなくて、そこに「思い出」とやらが加わるから、ややこしくなるわけで。でもって、その「思い出」っていうのは、いともあっさり自分に都合よく改ざんしちゃってたりするわけよ。そいつは、普段からだのどこかに潜伏してるくせしやがって、何かきっかけがあると、何年もおとなしくまるで消えてしまったかのようにしてたのが嘘みたいに、体中を支配しやがりやがってさ。。。
ああ、何を言っているんだ、ワタシ。すまんすまん。たぶん、酔っ払っているのよ。一滴も飲んでないけど。むしろ飲めないけどさ。ははは。
でね、そうだ。吉井さんが、この本の82頁でこんな事を言ってたの。

「人間は気持ちで顔の筋肉が変わるんだ!」と思いました。

この部分だけじゃないけど、この本を読みながら、吉井さんの発言や行動の部分、部分が、カメナっさんにかぶっちゃってね。ハハー。妄想乙、と言われても反論はしない。そんな思考になったのも、たぶん、この本を読む直前に、日経ヘルスのカメナっさんインタビューを読んでたからだ、と思う。その中で、カメナっさん、

『腹筋が苦しくても「ちゃんとやらなきゃ、視聴率とれない」「これやれば、CD売れる」と思いながら、やる*3

てな事を仰っていて。ここまで直接的に野心をむき出しにした言葉を読んだのは新鮮だったと同時に、なんか胸が苦しくなって、ウルッと来てしまったワタシは、そうとう、痛い。
でもねー、痛い思いを出来るって、幸せだなあ、と思うんだよねー。
だから、ワタシ、自重しない。痛くても。

<直後追記>

というわけで、今日はやはりこれを聴くしかないと思う。
「JAM」The Yellow Monkey

あと、この曲も推したい。

「Closer」Travis

一番大切な人が、一番幸せだったらいいな。近くても。近くなくても。

*1:当然?のようにロキノン社発行なんだけど、自伝という「テイ」でこれライティングしたの誰かしら?吉井さんのインタビューというと井上貴子さんのイメージが強いんだけど、きっと違うんだろう品・・・。あ、まさかの本人書下ろしだったら、激しく陳謝致します

*2:と定義するのも変だけど、まあ、舞台裏、という意味での「裏」ね

*3:言葉はうろ覚えです