言葉がないなか探り探り物語る


1ポンドを見ていて、何が幸せかというと脇役の方にもちゃんと人生があるんだな、というのが、それぞれのセリフから読み取れるところなんだよねえ。主人公は耕作なんだけど、今回、耕作の成長を耕作が気付いていくというよりも、巻き込まれた周りとの絡み(シスターにしろ、対戦相手にしろ、ジムの仲間にしろ)から出てくるところが、とても新鮮だなあ、と思ってさ。まあ、ワタシは野ブタ。出なので、どうしてもカメナっさんのドラマというと、ここと比べてしまう悪い癖があるのですが、野ブタ。の時はカメナっさんがナレーションだ、ということからも分かるけど、あくまで修二視点で物事が語られて、修二視点で全ての事件が進んでいたと思うんですよね。それはあのドラマの裏テーマが家族(しかも3人とも母親の存在が意図的に薄い(修二は物理的に、あとの2人は精神的に))ということもあるから、狭い世界を深く掘り下げていく感じで、ある意味とても個人的で精神的な世界をベースに物語を作り上げていて。楽しいというよりは、静かな温かさと孤独の奥にある光とそれを認めたうえでの人との絆を感じさせてくれた、という感じで。舞台やテーマ自体は普遍的でありながら、その視点はとても現代的だったな、という印象なんだけど。
反面、今回のドラマは、ひたすら耕作の「行動」がベースになっているから、精神よりも、とにかく耕作が動いた「軌跡」を追うことで話が進んでいる。スポーツドラマらしく、耕作自身の内面よりも、耕作の行動と発言がドラマの軸になっているんだよねー。で、耕作という「ボケ」に多方向から「ツッコミ」が入れられていることで、また耕作がその「返し」をしていく過程で、主人公の成長を視聴者に見せていくってことなのかな?だから、こういう「掛け合い」で話を進めているドラマは脇役がつまらなかったり下手だったりするとと死にそうに退屈だけど、今回は本当に本当に本当に本当に誰っっっっっっも下手な人いない!芸達者なお方ばかりで、河野Pも趣味に走った?と思うほどに超ーーーーーーーーーーーワタクシ好みで、嬉しくて仕方がなくて仕方がなくて!!!
もたいさん小林さんの恩田姉妹(@やっぱり猫が好き)の共演をはじめ*1ジムの面々も皆様皆様最っっっっっ高に素敵メ・ン・ツ!!!彼ら一人一人それぞれのスピンオフドラマが出来ちゃいそうなくらいだよ!!!
その中でも、ワタクシが今、一番気になるのは、江口のりこさん演じるシスター・ミリーでございますわ!シスター・ミリーにも過去が絶対ありそうなんだもの!ドラマには出てこないかもしれないけれど、自分勝手にシスター・ミリー物語でも作ろっかなー!
あーーーーーーーーー幸せ!!!

*1:同じ画面で出てきたことって、今までの3話中であったっけ?