海賊たちの女王様2世

アルバム感想続き行きますー。

6 MOTHER/FATHER
ああ、これ、カメなっさんめちゃ好きそうだなあ。本人もそう言ってたけど、ワタシ、最初に聴いた時にはまだ本人の弁を知らなかったけどそれでも「これ好きそう」って思ったからさ。ワタシはカメなっさんと本当に音楽の趣味が合わないのを、根っから自覚してるんですが、けど、今回のこれは結構嫌いじゃなかったりします。珍しく(笑)。ベタなミディアムバラードで、歌詞も、親への反省→感謝ソングっていうベタな感じなんだけど、そのベタさが心地良い。で、この手の歌は上田さんの優しい声が似合うねえ。もっと上田さんパート多くしてもいいのに。あ、でも6人でハモることなくユニゾンで同じメロディーを歌うのもとっても好きなので、それはそれで捨てがたい(笑)。虚勢を張っている曲が多い中*1この歌の無理の無さ(内容的にもテクニック的にも)はとても貴重。あと、この曲のこーきラップの中に出てくる『誰もあなたの努力を見てなくても私たちはすぐ傍で見てる』って、以前彼が親御さんから言われたってどこかで言ってなかったっけ?(ごめん。はっきりした出典が分からない)あ、でも、『君』と親の事を言うのはちょっと違和感(笑)。ま、歌だから、仕方ないか。

9 「un-」
このメロディーすげえ好きかも。メロディーラインだけだったら、このアルバムの中で一番好きだと思う。聴いてて単純に楽しくなる。今の季節にも合ってるのかな?今から夏が来る前のわくわくする感じとぴったりでさあ。自転車とか乗りながら鼻歌歌っちゃいたくなる感じ?ドライブしながら窓開けたくなる感じ?って思ってたんだけど。けど、この歌詞よく読むと、実はこの歌の歌詞って、一言で言えば「お前の過去が気になる」ってことだよ、ね?こんな爽やかメロディーなのに、どうしてこんなジメジメした歌詞なの?!?!?!個人的に、過去を知りたがる男が大大大大大っっっっ嫌いなので*2余計にここに食いついてしまうのかもしれないんですけど、だってさー。せっかくこんなに爽やか前向きメロディーにこんな猜疑心たっぷりの歌詞を乗せちゃったのかしら・・・。ううーん・・・。そこだけがひっかかるわー。こういう事書くのって男の人だろうな、と思ったらやっぱりそうだったよ。はー。でもって、真剣に歌詞を読んだんですけど、どうしてもこの曲の題名の「un-」がどこから由来しているのかさっぱり分からなかった。いっそ「上田中丸ハイフン」で「ハイフンはファンのみんなだよ」って解釈してよろしいか?
余談だけど、この曲のドラムのクレジットに「Turkey」って書いてあって最初それを「え?!タッキーがドラムを?!」と素で読み間違えた。いつの間にドラムまでやってたんだろう、って一瞬マジで考えちゃったんだよ。

10 OUR STORY〜プロローグ〜
この曲のヴォーカルの音色の処理の仕方がとても好き。ハモる部分が多くて、そのハモる部分になると少しヴォーカルが金属的にしてあるように聴こえるの。素の声を、物凄く薄い金属メッキでコーティングしてあるような。特に「できることならー君をつれさーあーってー」のハモリ部分が超好き!!!この曲は、全般的に声を沢山重ねて作られているのに、その重なっている部分が重たくなってなくて、薄い布が何枚も何枚も重なってその重なった部分がそれぞれ違う色を作り上げているようなイメージで。あと、この曲はメロディー割りが類型的じゃないからとても楽しい。次から次へと色んなメンの声が聴こえてくるし、尚且つどんどん重なるし、ハモるし、それがすごく楽しい。実は、地味に今後の楽曲への可能性を広げている曲なんじゃないかな、と感じましたわ。それにしても、「AFFECTION」と「DISTANCE」とこの曲がすべて同じ作曲者=Erik Lidbom氏って!すげえなーエリック!幅広すぎるだろ!!

11 何年経っても
この曲の歌詞が微妙に面白い、と思ったら、この人「昭和でSHOWは無理!」の人*3じゃん!この人の歌詞って、なんかいつもどこか面白いのは何なんだろう。狙いなのか、もし、素だったら、リアルにトンチキ脳の持ち主じゃないだろうか(褒めてます)。で、歌詞は直球エンディング曲よねー。メンが花道歩きながら手を振る姿が浮かぶわー。ただ、個人的には、歌詞の内容には全くそぐわないかもしれないんだけど、曲調的に中間部分に入れて欲しかったなあ、と。これ、アルバムの中間にあったら、色んな意味でもっと曲が生きてくるのに!と、もどかしい。9,10曲目の後だと、曲の良さがイマイチ映えない気がして、損してると感じてしまう。このアルバムの中では貴重なファンクなんだから、もっとスパイス的に使って欲しかったなあ。まあ、歌詞的に中間あたりに置いたら変だって、重々分かるんだけど・・・。この曲が嫌いじゃないだけにもどかしいよー。全く関係ないけど、この曲を聴くと、なぜか「ひょうきん族」のエンディングを思い出してしまうのはワタシだけですね。はい。



今日はここまでー。

*1:虚勢はってる姿は大好きですけど

*2:ワタシの恋愛モットーの一つは「過去は知らない知らせない」です

*3:Erykahさん