女道

いつの日からか「女子力」という言葉が日常流布するようになっていて。で、この言葉の定義は、はてなによると

女性の、メイク、ファッション、センスに対するモチベーション、レベルなどを指す言葉。
主にJJ,cancamなどを購読する層がよく使う。
安野モヨコが『美人画報』で「女子力」を多用している。
また、「男性受けを狙っている」というニュアンスの負の意味で使われることもある。

てなことで、たぶん、世間的には「女子力が高い」=「モテる」って解釈だろうなあ、と思うのですが。
そうか?
本当に?
いや、ワタシのように、どっちもない女がこんなこと言える立場ではないということは、重々承知の上ですが。

年下の知人に、高校生時代から30手前の現在までずううううううううっと男性が切れない女子がいましてですね。で、その女子は、相変らず、というか、何というか、現在も、俗に言う略奪愛のようなことをしている最中で。彼女は、本当に正直な人なので、略奪してやろう、とかそんな意図はなく「好きになった人に彼女がいただけ」と、真正面から言ってのける、ある意味遊びで略奪とかする女よりも、よっぽどよっぽど性質の悪いところがあるのですが、その女子を見ていると、どう見ても「女子力」は全くない、んですよ。
別にブサイクではないけど、一般的な顔とスタイルで、化粧は3分で終わるし、洋服は露出が多いわけでも流行に特別関心があるわけでもない、という。
その女子を見ていれば見ているほど、女性誌やネット上に飛び交う「女子力高い」=「モテる」は、どう考えても違う気がする、と。たぶん、ワタシの「モテる」の定義がちょっと違うのかなあ?
んんんー、そもそも「モテない」は分かりやすいけど、「モテる」って分かりにくい、と思うんですが、どうでしょう。
例えば、合コンで5人男子がいて、4人が個人的に雑魚だとして(好みはそれぞれなので、あくまで自分視点で)、その4人にちやほやされるのが「モテ」てる、と解釈するかどうか、だ、と思う。そこを狙うなら「女子力」=「モテる」は、近いような気がするんだけど、ワタシの解釈では、それは「モテてる」んじゃなくて
「もてはやされてる」だけじゃないのかな?と。
で、例えば、ワタシの年下知人のような女子は、一見「モテ」てはいないんだよね。だけど、自分が狙った雑魚以外の「一人」に狙いを定めて、隙を見つけたらすかさず食いつく感じ。だから、華やかではないけど、確実に自分の「モノ」にしていて、で、その一人を有効活用しつつ、また、同時に次の獲物を狙っている、という感じで。
その彼女を見ていると「女子力って、なんだろう?」とか、ちょっと考えちゃったりしてね。
その彼女は「女子力」はないけど、「メス力」は、物凄い。本能的に「男」が好きなの。根っから生物学的に「オス」が好き。
「女子力」が高い人って、どこか自己満足的な部分が大きくなったり、同世代女子と自分を比較して気にしたりとか、そういうところが源泉になっている人が多いイメージ。男目線もバリバリ気にして入るんだけど、それは、あくまで不特定多数の自分が想像する範疇の中での「男」目線というか。
知人女子は、それ、全くといっていいほどないの。あくまで「男」が大あああああああああい好き!見られることよりも、見ることのほうが好き。不特定より、特定の男に対して、全エネルギーを向けてる。その彼女は、男性が複数いるところでは、必ず自分のターゲットになりそうな人を見つけることが出来る、とおっしゃってました。妥協とかじゃなくて、どこに行っても、好物がある、らしい。美味しく食べられちゃう、らしい。さすが「根っから」の人は違うな、と、その言葉を聞いた時感心いたしましたわ。
てなことで「女子力が高い」と「メス力が高い」のは、違うのではないか、ということが言いたかったわけですわ。
ワタシ自身は、どっちも高くなったことないから、分からないや。
ちなみに、ちょっと前に、「女子力診断」みたいな(名前忘れた)やつをやったら、ワタシの判定は「こども」でした。*1大当たりだな、と思うよ。とっくに30代だけどね、ワタシ!

*1:他に「思春期」「女性」「おばさん」とかあったような?