でもそれはまだずっと先の事みたいだ

「プレミアム」での「僕らの街で」カメソロ感想。
「Peak」の感想ばかり書いてしまって、こっちを書いていなかったよ。
えっと・・・
マイクのコードとか唇ぷるぷるとか、そういう細かい事を見ちゃうときりがないんですが。
緊張してたんでしょうね。
それが素直に出ちゃった、と。それは、全然構わない。むしろ、カメナっさんにもそういう所があるんだなあ、と微笑ましいような気持ちになるので、逆に良い、よ。

ワタシが気になったのは、歌の上手い下手、以上に、カメナっさんが、バックの音を聴いてないなあ、と、痛感してしまった事です。
いや、聴けなかったのかもしれない。いっぱいいっぱいすぎて。
自分が歌う事だけで、他の音を聴く余裕が無かったのかなあ。あの歌、本当に難しいし。緊張してしまったからかな、と思ってもいいんだけど。それにしても、最初から最後まで「一人」で歌ってしまったなあ、という感が拭えなかった。
なんというか、「音を合わせよう」という意識がまるで感じられなくて、ワタシが聴いていて切なくなった。
たぶん、カメナっさんは別に、「合わせまい」と、周りを拒否していたわけでは、全然無い。一生懸命だったのも、痛いほど分かる。
けれど、彼は、音を「聴いて」歌ってない。「聴こえてなくて」歌ってる。
それには、たぶん、幾つか原因があって、ひとつは、性格的なもの。彼の性格的に、甘えるか自立して一人でいるか、という事に関しては、得意だと思うんだけど、今回のセッションみたいに、「自立しつつも、息を合わせて何かを作り上げる」と、いう事が、案外苦手で、経験もないのかな、というか。特に、カメナっさんは育ってきた体育会タテ社会ノリがばりばり体にしみついている人だ、と思うので、先輩に対して、「音が鳴っているときだけは対等でいる」ということが、精神的にちょっと抵抗があったのかも。というのが、全編からじわじわと、感じられたんだよなあ。
次の原因は、現場たたき上げの癖。カツンは現場叩き上げアイドルで、そういう所ワタシも大大大好きですが、今回みたいに、客もいないスタジオで、一人っきりで歌う、という事になると、客を巻き込んだ雰囲気を作り上げる事が出来ないわけで。客を巻き込むと、とたんに生き生きするカツンメンですが、今回のシチュエーションは真逆で、カメナっさんは、自分の雰囲気作りの基準を、どこに置いていいのか、ちょっと困ってしまったのかな?本当は、そこで、音に集中すればいいだけのことなんだけど、カメナっさんは、たぶん今までの癖で、それだけではなんか手持ち無沙汰になってしまっているように見えたんだよね。
本当は、もっともっと音を聴いて、自分のボーカルをいかにまわりと調和させるか、という事がセッションでは大切なのに、今までいつも、自分のボーカルを目立たせる事ばかり考えてパフォーマンスしてきた弊害が今回のソロには出てしまったなあ、たぶん。歌の世界に没頭する、ということに関してはまだまだ初心者なんだよね、きっと。
あとは、やっぱり、純粋に音楽力不足、かな?カメナっさんは、自分で歌が上手い、とは思っていない、と思うんだけど、でも、たぶん、彼が思っているより、実際はもっと下手だ。
彼は、雰囲気を出すのが、とても上手で、ワタシもそれは大好きでバリバリ出してほしいんだけど、歌自体は全然上手くない。決して下手でもないけど、上手くは無い。
ただ、「上手く歌いたい」という意識は、もんのすごく感じられるから、頑張って欲しいとは思うし、実際彼なりには頑張っているけど・・・。歌の「才能」は「ない」人なんだよね。残念ながら。これは、ツンデレでもなんでもない。事実です。
だからこそ、もっと周りの音を聴いて、もっと周りに生かしてもらうような、歌い手になって欲しいなあ、と思うし、それが、これから彼が伸びていくための最も近道である、気がする。
才能が「ない」のも、「個性」だ、と思っているので、彼がその「個性」をどうやって自分で武器にしていくのか、これからも、楽しんで見守り隊と思います。
見守り隊の合言葉は「先は長いから」ですので!